こんにちは。
フォレスト出版編集部です。
質問です。
あなたは、
「嫉妬」と聞いて
男女どちらのほうが厄介
だと思いますか?
男性に「嫉妬」についてお聴きすると、
「女のほうが厄介でしょ」
「女の嫉妬は、ドロドロしてそう」
「そもそも嫉妬って漢字が女偏を使っているから、
女の感情なんでしょ?」
などと言います。
一方、女性に尋ねると、
「男のほうがしつこいよね~」
「男の嫉妬のほうが怖い」
「社会的な抹殺を引き起こすのは、男でしょ?」
などと言います。
みなさん、
人それぞれの今までの経験や見聞から
導き出しているのかもしれませんね。
でも、ここで1つだけ
お伝えしたいことがあります。
それは、
男も女も、誰でも嫉妬する
ということです。
ただ、
何に嫉妬をするか?
つまり、
嫉妬するテーマが、
男女でそれぞれ特徴
があるそうなんです。
今回も、
各メディアに取り上げられて、話題沸騰中の
『嫉妬のお作法』(川村佳子・著)
の中から
【男の嫉妬、女の嫉妬のそれぞれの特徴】について
ご紹介したいと思います。
▼過去の関連記事はコチラ!
◎嫉妬が湧き起こったときに、まずやるべきこと
◎【男と女】相手を束縛する人の深層心理とは?
◎【質問】あなたは、嫉妬したり、されたことはありますか?
◎【検証】「憧れ」と「嫉妬」の境界線は、どこにある?
産業カウンセラーにして、
心理カウンセラーの
本書の著者・川村佳子さんによれば、
嫉妬における男女の差は、
それぞれが生きているコミュニティの違いにあるそうです。
◎男は【タテ社会】で、プライドと評価を守る
◎女は【ヨコ社会】で、つねに自分と他者を比較する
具体的には、次のように解説しています。
まずは、男性について。
男性の住むコミュニティは、物事の筋道や順番を重んじる「タテ社会」です。
さまざまな場所で地位と権力争いを繰り広げては、自分の立ち位置を確認する。
社内でいえば、昇格や昇進などの出世競争や上司からの評価、ライバルとの差に一喜一憂する毎日です。
目上の人から恩恵を受けられるかどうかも、日頃の行ないや実力がものをいう世界で生きています。そのため、仕事では心を配り、飲み会ではヨイショにゴマすりに心を配る。
時には、魂をすり減らしながら、男性は常に上下関係のあるタテ社会で暮らしています。
そんなタテ社会では、何よりも「秩序」が重んじられています。
1番なのか、2番なのか?
立場は上なのか、下なのか?
常に順位を争い、秩序を重んじるタテ社会で嫉妬心が渦巻くのは当然です。
しかし、男性の場合、その嫉妬心を表に出すことによって自分の株が暴落することを何よりも恐れています。男の意地とプライドにかけて、情けない姿は見せたくないのです。
だから、男性は、「表面上は嫉妬心など抱いていない」といった、涼しい顔をしています。嫉妬心を表に出すことで自分の「評価」を下げたくない、という気持ちがはたらくのです。
タテ社会のため、
社会的なポジションをつねに気にしている
のが、男性なのですね。
「俺、嫉妬なんかしたことないよ」と
強がって言ってしまうのも、
女性より男性のほうが多いと、
著者は指摘しています。
よく巷で言われる
「男はプライドの生き物」
というのも、ここからもわかりますよね。
これを踏まえて
男性ならではの嫉妬行動の共通点
についても言及しています。
男性の嫉妬行動は、間接的で遠回しです。入念な策略と時間をかけてやってきます。
直接手をくだすと、猛烈に嫉妬しているのが相手に気づかれ自分の株が下がります。
なので、どうやったら相手に仕返しができるか――。
男性は頭の中で考えを張りめぐらすのです。
実行に移すかどうかは別として、「頭をしぼって入念な策略を練る」。
これが、男性の嫉妬行動の大きな特徴です。
そんな男性たちが生きるタテ社会では、物事の順番や上下関係が重んじられています。なので、嫉妬心を抱き、相手をやり込めたくなった場合、「相手を蹴落としてでも、自分は上へと登りつめる」という構図ができやすいといえます。
人気ドラマ「半沢直樹」で流行った「倍返し」という言葉は、男性の嫉妬心の根底に眠る声そのものといえます。
「倍返し」も嫉妬心と深く結びついているとは、
とても新鮮です。
あれは、嫉妬心のエネルギーをうまく利用している
とも言えるかもしれませんね。
では一方、女性はどんなコミュニティで
生きているのでしょうか?
男性と違い、女性の住むコミュニティは、平等や公平を重んじる「ヨコ社会」です。
女性は無意識のうちに、あらゆるシーンで自分と他者を比較しています。
容姿やファッションがかわいいか。持っているバッグが新しいかどうか。
指先のネイル、彼の職業や旦那様のお給料、住んでいる家から子供の通う学校や服装まで、すばやくチェックをしては、一瞬で「格付け」をする。
すべてが比較の対象です。そんな嗅覚と察知能力に優れているのも女性です。
また、女性は、「ほしいものはすべて手に入れたい」「一度手に入れたものは絶対に手放したくない」という所有意識が強く、とても欲深い生き物といえます。
それは、狩猟時代に、家庭を守り、男性から選ばれる立場にあったときの女性のDNAレベルに起因するという説もあります。特に「美しさ」「見た目」といったことを比較するのも、男性より女性のほうが多い傾向があります。
だから、当然、見栄を張ってでも選ばれるようにするわけです。相手に羨望の眼差しを持ちやすいのも、女性の大きな特徴です。
だから、当然、見栄を張ってでも選ばれるようにするわけです。相手に羨望の眼差しを持ちやすいのも、女性の大きな特徴です。
つづけて、
女性ならではの嫉妬行動の共通点
について、次のように解説しています。
先ほども述べたように、ヨコ社会では「平等・公平」が重んじられています。
よって、横一直線に並んでいなければ、波風が立つのです。そのラインから少しでも抜きん出ようものなら、一人だけ得をしようものなら、すさまじい足の引っ張り合いが始まります。攻撃態勢に入るのです。
時に、目を背けたくなるような女同士のバトルが繰り広げられるのも、このためです。
こずるい技で人を出し抜いた場合、その女性は非難の嵐にさらされます。
特に嫉妬心の強い人は、自分の立場が脅かされるのではないか、所有物を失うのではいかと常に危機感を持っています。
だから、とにかく非難して、相手の立場を貶めるのです。
「噂話や誹謗中傷で、嫉妬心を抱いた相手の評価を『これでもか』というぐらいまで徹底的に落として、自分を保つ」
男性と違い、女性は、ある程度人に話すことでストレスや不満を発散できるので直接的です。
嫉妬の矛先を向けた相手の悪口や不平不満を言うことで、溜まったストレスを発散します。
長電話や女子会、ママ友同士の集まり、はたまた女子トイレ。女性はいつでもどこでも何時間でも話が盛り上がります。
その延長線上に、女性ならではの怖さがあります。
それは、集団化し、連帯感が生まれやすいという点です。
自分のちょっとした憂さ晴らしにごく身近な人に話すだけで留まればいいのですが、女性の場合、男性以上に言い触らすことによって連帯感を生み、集団化してしまうの
です。
これがエスカレートすると、いじめへと発展するおそれがあります。
女性は、「みんな一緒」の連携パワーで、良くも悪くも集団化しやすいのです。
「平等・公平」「抜け駆けなし」が重んじられるヨコ社会では、嫉妬した相手を自分たちと同じ位置へと引きずり下ろす構図ができやすいといえます。
男性は、
相手を蹴落として、自分が上に上がろうとする
一方、
女性は、
抜け出た相手を自分のところに引きずり下ろそうとする
わけですね。
本書では、
何に対して嫉妬するかについても、
男女それぞれで具体的に挙げ、
実例を交えながら詳しく解説しています。
取り上げている
嫉妬テーマを一部挙げてみると……
【男性が嫉妬するテーマ】
◎男は、能力に嫉妬する
◎男は、お金に嫉妬する
◎男は、学歴に嫉妬する …etc
【女性が嫉妬するテーマ】
◎女は、美しさに嫉妬する
◎女は、「異性の目」が絡むと嫉妬する
◎女は、幸せに嫉妬する …etc
この他にも、
「男の嫉妬、女の嫉妬」を中心に解説している
第3章では、
「異性が絡んだ嫉妬」の例として、
◎コンドームに嫉妬した女
◎束縛する人の深層心理
などなど、
実際にあったエピソードを交えながら、
徹底的に男女の嫉妬について解説しています。
内容が気になる人のために、
本書の目次を紹介しておきます。
第1章 嫉妬の正体
第2章 嫉妬する人、される人
第3章 男の嫉妬、女の嫉妬
第4章 人の嫉妬から自分を守る方法
第5章 嫉妬したときの対処法
第6章 嫉妬をプラスに変える技術
※今回は、第3章の一部をご紹介しました。
さらに気になる方は、
全国書店の新書コーナーで、
ぜひ本書をチェックしてみてくださいね^^
▼今回ご紹介した本は、こちら
『嫉妬のお作法』
川村佳子・著
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