こんにちは。
フォレスト出版編集部の寺崎です。
あなたはいま、欲しいモノはなにかありますか?
「仕事で成功して周囲に“すごい!”と言われたい」
「社会に対する発言力を得たい」
「とにかく出世したい」
世代に関わらず、いつの時代にも
こんな感じでガツガツした上昇志向タイプが存在します。
その結果として手に入れたいものはなにかと言えば・・・
「お金・モノ・地位」「広い家」
「幸せな家庭」「うまいメシ」
男性であれば「いい女」「奥さんからの尊敬(?)」
・・・だったりするわけです。
でもこれってどうなんでしょう?
「お金を稼ぎたい!」
「自分だけが成功したい!」
「他人を蹴落としてでも出世したい!」
こうした生き方はエネルギッシュではありますが
周囲を犠牲にして成立するようなところもある気がします。
仏教では「○○○したい」という欲求は
煩悩(ぼんのう)と呼ばれ
繰りかえしますが
煩悩=悪
なのです。
だから書店では
小池龍之介さんの『煩悩リセット稽古帳』
『しない生活 煩悩を静める108のお稽古』など
「煩悩を消すためのノウハウ本」がよく売れているようです。
はてさて、人生の成功は収めたいが
しかしながら「煩悩は悪」である、と・・・・・・・。
「じゃあ、いったいどうしたらいいの?」
『煩悩バンザイ!』(フォレスト2545新書)
「○○したい」はすべて煩悩です。
ほかにも
怒り、妬み、うぬぼれ、などなど
人間には数限りない煩悩があり
数にして「108」あると言われています。
でも、はたして我々は
「煩悩を消す」ことができるのでしょうか?
結論から言って・・・無理です。
なぜならば、煩悩を消すイコール悟りを開くこと。
ハッキリ言えば、「死ぬこと」でしか
煩悩からは解放されません。
そこで
煩悩=生命力と捉えて
「煩悩と二人三脚」で歩く人生のガイドブックを
提供しようというのが本書のねらい。
たとえば「害(がい)」という煩悩をケースに
解説したくだりを紹介しましょう。
害とは「傷つけることを喜ぶ心」のこと。
やっかいな煩悩ですね。
だから、人間社会から戦争や争いごとがなくなりません。
私たちの日常においては
たとえば「上司のパワハラ」がまさに「害」。
「なんだ、その態度は!ばかやろう!」
「すみません」
部下が平身低頭することによって
上司は「害=権力の自己顕示欲求」を満足させますが
これは二流の上司がやること。
部下にうらみが残るため
いずれ足を引っ張られることになります。
一流の上司は「害」をひとヒネリして用います。
自分が課長であれば、部長を引き合いに出して
「君の部長に対する態度はなんだ!」
と部下を怒鳴りつけます。
「姿勢がなってない、言葉遣いもなってない!」
ガンガン叱責して
「上司に対するときはだな……」と説教をします。
おわかりでしょうか?
課長は自らの「害」を満足させつつ
上司を引き合いに出すことで自分に対するうらみをそらせ、
さらに「上司に対するときは」と説教することで
上司たる自分への接し方にもっていくのです。
これは裏社会の面々でもよく活用される手法。
「てめえ!」
若い組員に灰皿を飛ばして自己満足するのは
煩悩に操られた三流ヤクザ。
一流はこうです。
「こらっ、親分(おやじ)の前でヘラヘラしやがって、
オノレの態度はなんじゃ!」
「すんまへん!」
「すんまへんで済むか!」
ガンガン責めて、権力の自己顕示欲求を満たしておいて
「ええか、親分だけやのうて、上のもんに対する態度、
気いつけるんやで」
「はっ!」
これぞ「害」という煩悩を飼い馴らした
人間関係術というわけなのです。
「生きる」とは、煩悩を相棒とし、
「煩悩と二人三脚」で歩くことを言うのです。
二人三脚の相棒を嫌いながら歩いたのでは、
人生が楽しくなるはずがありません。
この相棒はちょいとヤンチャなところがありますから
「一緒に楽しみながら人生街道を歩こうぜ」
となって初めてハッピーになるのではないでしょうか。
煩悩を肯定し、自分の手のひらで転がしてこそ、
人生の楽しみがある
ということなのです。
本書はそんなあなたの人生における
最良のガイドとなるでしょう。
こちらもオススメ!
向谷匡史の既刊ベストセラー
『怒る一流 怒れない二流』
▼本日ご紹介した1冊はコチラ
ポチっと応援お願いいたします!
0 コメント:
コメントを投稿