私の知り合いに、勤め先の会社の株を購入して
大儲けした男がいます。
その会社は情報系の出版社で、
福利厚生の一環として株式を公開する前から
従業員持ち株制度をとっており、
彼はその制度を使って毎年、自社株を買い増していました。
その出版社が株式を公開したのは
バブル経済崩壊後の90年代半ばのことですが、
株式市場ではびっくりするような値段がつきました。
そのおかげで、
一夜にして彼は資産4億円の億万長者です。
当時の彼は34歳。
20代のころは、
30歳までに一山当てて大金を稼ぎたい
といっていました。
少し時間がかかったとはいえ、
望んだとおりになったわけです。
彼は、これこそが人生の成功だと受け止めました。
大金をえた彼は、しばらくすると会社を辞め、
自分で小さな投資会社のようなことを始めました。
彼のもとへいろいろな人が儲け話を持ってくるようになり、
出版社の仕事がバカバカしくなったのです。
2000年代初期の数年間、
世界の経済がITバブル崩壊から立ち直っていく中で、
彼は投資に成功し、自己資産は40%も膨れ上がりました。
ところが、その膨らんだ資産を、
彼は再投資に回すだけ。
大金を稼ぐという目的を達成した彼には
その先の目標がありませんでした。
その後にリーマン・ショックが起こったために
たいへんな負債を抱え、周りの人々は去り、
彼はいまふたたび「一発当てるんだ」と血眼で走り回っている状態です。
私は、彼にはミッションがなかったからだと思います。
ここでいう「ミッション」とは、
人それぞれが人生のゴールとして設定する、明確な目的のことです。
あなたが何のために生きるかという人生の大きな目的のことであり、
あなたが人生を歩んでいくうえでこういうことをしたい、
これだけのことを実現したい
という願望を具体的かつ明確に表したものです。
彼には、このミッションがなかったのです。
大金を手にすることが人生の成功だと勘違いし、
その金で何を実現するかという夢や目標がなかったのです。
お金を稼ぐことは手段にすぎません。
目的はあくまで、稼いだお金を注ぐべきその先です。
その点を履き違えると、
大金を稼いだゆえに失敗するという悲劇が起こります。
もしも彼に明確なミッションがあり、
その実現のためにお金を注ぎ奔走していたら、
たとえ経済危機で大損するとしても、
浮かぶ瀬はいくらでもあったことでしょう。
仲間たちは、彼に喜んで救いの手を差し伸べたでしょう。
ミッションはそれを遂行する人間を救う、
という一面があるのです。
あなたは、明確なミッションがありますか?
もしなければ、こちらをご覧になってみてください。
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