フォレスト出版インターン生の高橋です。
みなさんには忘れられないイヤな体験、
思い出すだけで身体が震えてしまうような体験はありますか?
私にそのような体験があるかと考えた時に、
みなさんにも心当たりがあるであろう、
ある一つの体験が思い浮かびました。
約2年前の3月11日に起きた、東日本大震災です。
幸いな事に、私は身体的な被害は免れる事が出来ました。
しかし、当時アルバイトをしていた会社では、
大きな棚が倒れて壊れ、非常階段の途中の壁には
比較的新しいビルなのにひびが入っていたりと、
体験したことのないその出来ごとに、
大きな恐怖と不安を抱きました。
今でもその時の事を考えると、
まさに今震災を再体験しているかのような、
リアルな感情が湧いてきて、鳥肌が立ったりします。
私はこの不安な気持ちを消すために、
機能脳科学者である苫米地先生の
『クライシスサイコロジー』を体験してみました。
本日は、実際に私が体験したことにより、
どのような心境の変化があったのかと共に、
『クライシスサイコロジー』の内容を一部ではありますが、
みなさんにもご紹介したいと思います。
では、まず最初に・・・
クライシスサイコロジーとは何か?クライシスサイコロジーというのは、
アメリカのCDC(疾病管理予防センター)が中心となって
進めている一種の危機管理プログラムです。
CDCというのは細菌兵器などのテロ、
またはエボラ出血熱のパンデミックといった疫病災害など、
国家的な危機につながる疾病の感染拡大に対応すること
を目的の1つにした機関です。
具体的にどんな内容かというと、
1.最初に最悪の可能性を伝えなさい。
そしてそれが時間とともに改善していっていること
を数字で伝えなさい。
2.政府は危機を収束させることを約束してはダメで、
むしろ状況の不確定性を正確に知らしめ、
その問題を解決するプロセスについてのみ伝えなさい。
3.問題解決のプロセスが進んでいることや、
状況が改善していることを伝えるために、
それを示すデータや数字を継続的に国民に与えなさい。
4.恐怖を認め、人々に目の前の恐ろしい事態に対する
文脈情報を与えなさい。
日本にはこのような機関やプログラムがないため、
東日本大震災時、苫米地先生は、必死にブログで
1人CDCとしてデータや文脈情報を発信し続けたそうです。
さて、それでは、イヤな記憶を消すためには、
具体的にどうすれば良いのでしょうか?
そもそも我々がよく口にするトラウマ(PTSD)とは、強いイヤな体験が、長期記憶化され、
まるでおきているかのように不安になり続けてしまいます。
それが前頭前野にパターンつくり、
IQが低い状態が長く続いてしまう状態です。
例えば、いじめにあった子どもが
校門を見ると、校門はいじめとは関係ないのに、
身体が震えだして動けなくなってしまうような
状態になります。
震災時に2万回も流れたというあのCMを見ると、
震災の内容とは全く別物なのに、
今でも怖いような気持ちになる
というのもそうかもしれませんね。
(ちなみに私は勝手に鳥肌が立ってしまいます;;)
また、苫米地先生によると、
心と身体は連続的に存在しているので、
心の問題があると、体にも問題が出てくるそうです。最近では、心の傷が、がんや、ありとあらゆる
身体の不調の原因になっていることもわかってきました。
心と身体の健康を守るためにも、PTSDを
放っとくわけにはいかないのです。
DVDの中で、苫米地先生はトラウマの
原因や、解決方法、アメリカで実践されている方法等、
非常にたくさんの濃い内容を語ってくれていますが、
その中に、トラウマがある人はもちろん、
そのような体験がない人も、これからありうるかもしれない
イヤな体験をトラウマにしないためにも
有効な方法があったのでご紹介します。
まず1つ目は、日々の生活の中で一つ上の抽象度で世界を見ること。
すると、起きる出来事に対して、自分の情動を
選択出来るようになります。
例えば、ホラー映画を観たとします。
そこで出てくる幽霊を
「この人は俳優さんで、特殊メイクをしていて、
最新のCG技術を使って非人間感を出している」
と本当はわかっていますが、怖いと思うわけです。
そしてその怖さを娯楽に変えているから、
ホラー映画を観に行きますよね。
実は、この感覚が一つ上の抽象度で世界を
見ることと似ているのです。
これを、日常生活でも常に心がけることで、
リアルな体験に対しても、
情動を選ぶことが出来るようになります。
2つ目は、自分の人生のゴールを設定することです。
あなたは幸せとはどういう状態だと思いますか?
苫米地先生曰く、幸せとは
「自分のゴールを達成しつつある状態」が幸せだそうです。
もちろんゴールを達成した瞬間は最高にハッピーですが、
すると、そこでゴールは消えてしまうので、
新しいゴールを設定する必要があります。
自分のコンフォートゾーンの臨場感をあげることで、
前頭前野のパターンが勝手に書き換えられます。
どういうことかというと、
自分のイヤな体験が勝手に再解釈されるということです。
抽象度の高いゴールを設定すれば、
それが達成されつつある時、トラウマ体験でさえ、
貴重な体験の一つになってしまうのです。
一週間くらい私もこれを意識してみました。
まず、一つ目の
日々の生活の中で一つ上の抽象度で世界を見ること。に関しては、慣れないことなので、
初めは忘れてしまうことがありましたが、
慣れてくると、今までより世界を客観的に見ることが
出来るようになったと思います。
また、抽象度をあげて世界を観ようとすることで、
論理的に物事を考える機会が多くなり、
頭の回転が今までより早くなったように感じました。
過去のイヤな体験に対しても、
抽象度を上げて再解釈してみると、
不思議とそんなに大したことではないかもしれないと、
思うようになり、心が落ち着いたような気がしました。
二つ目の
自分の人生のゴールを設定することに関しては、
私にはもともと「なんとなくこうなりたい」
というイメージがあったのですが、
それをもっと臨場感のあるイメージに落とし込むことで、
今の自分がそれに少なからず向かっていることが
実感できました。
そして、このゴールを設定し、達成するには、
今までの体験すべてがあってこそなのだとも
思いました。
震災などのイヤな体験が、良い体験に変わった
という感じではなく、
それがあってこそ、今の自分がいると考えることが出来るようになる感覚です。
このプログラムを体験してみて思ったのは、
PTSDを克服するだけでなく、
同時にこれからもPTSDになりにくい体質を
作っていくことのできるプログラムだということです。
もちろん、今あるトラウマを取り除くのは
とても大切なことですが、
もし、またイヤな体験をして、それがトラウマに
なってしまえば意味がありません。
しかし、この方法を実践していれば、
もうトラウマになることはないのです。
そして、この方法は、自分以外の人を
助けることにも使えます。
PTSDに悩んでいる方にはもちろん、
大事な人が落ち込んでいるときや、
悩みを抱えてるときなど、
ちょっとした辛い出来事に出会ってしまったときでも、
この方法は使えると思うので、
自分と、自分の周りの人たちが一生ハッピーに
暮らすためにも、知っておいて損はないと思います^^
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