こんにちは。
フォレスト出版編集部のSうらです。
先日、15か国語を自在に操る
台湾出身のマルチリンガル
李久惟(ジョー・リー)さんについて
ご紹介しました。
▼あなたの語学学習に足りない、たった1つの〇〇とは!?
http://forestpub.com/archives/52133208.html
今日は、いよいよ、
なぜ、ジョーさんが
15か国語も話すことができるのか
に迫りたいと思います!
今でこそ、母国語である中国語はもちろん、
15か国語をマスターしているジョーさんですが、
実は、子どもの頃は、母国語を解することも困難で、
今でいう、「言語遅滞」に似た状態だったのだそうです。
同い年の子どもたちから大きく遅れをとっていたジョーさんは、
まずは、ゆっくりわかりやすく話してくれる
大人の話を理解することからはじめ、
誰よりも、言語やコミュニケーションについて
努力するようになります。
その後、家庭の方針で、イギリスの寄宿学校に入学。
台湾からの学生はジョーさんひとり。
とにかく語学をマスターしなければ、
友達もできない状態でした。
世界各国から集まった学生たちに対して、
彼らそれぞれの母国語で話しかけると喜ばれたことから、
英語だけでなく、
たくさんの言語を習得しようと考えるようになります。
そして、ある年の夏休み、
ジョーさんは運命の出会いを果たしました。
毎年夏休みはホームステイをしていたジョーさん。
ホームステイ先で、なんと、
30か国語を話す
オランダ出身の60代の男性と出会ったのです。
その時、ジョーさんは、
「理想の先生が目の前に現れた」と思ったそうです。
そこで、ジョーさんは、ある驚くべきことを耳にします。
「なぜ、複雑で異なる多くの国の言葉を覚え、
話すことができるのか?」
そう尋ねる幼いジョーさんに、その男性は、こう答えました。
「言葉にはそもそも
『ダ・ヴィンチ・コードのようなシークレット』があるんだ。
単語の奥に隠された共通したイメージがあるんだよ。
そのイメージを知っているから、
複数の言葉を同じように感じ、
グループにして理解でき、覚えられるんだよ。
みんなあまり気づいてないだけか、
それを語学に活用するすごさを知らないだけなんだ」
これが、ジョーさんを変えた【音素】との出会いでした。
地球上のすべての言語に共通する「ダ・ヴィンチ・コード」、
【音素】について、ここで少し、解説したいと思います。
みなさん、英語など外国語と、日本語が、
何か似ているな~と感じたことはありませんか?
私はあります!
英語のcold(コールド)って、
日本語の「凍る(こおる)」と似てない……?
英語でname(ネーム)って、
そのまま読むと、「ナメエ」でなんか、「名前」っぽい!
とか。
深く考えたことはないですが、
英語を習う中学生の時、単語を覚えるのに使えそうだ、
などと思っていました。
【音素】とは、まさにこの感覚のことなのです。
「何か似ている」、なんでだか知らないけど似ている、
というのではなく、思いっきり「似ている」んです。
なぜなら、言語の源流は単一だから。
人類の祖先はたった1人の女性までさかのぼれるという話、
聞いたことがありませんか?
正式には、
すべての人類は母方の家系をたどると、
約12~20万年前に生きていた1人の女性にたどりつく、
という説です。
その女性は、「イヴ」と言われています。
人類の起源が単一だとしたら、
人類のはじまりと同時に生まれた
「言葉」の源流も1つのはず……。
だから、英語と日本語で似たような音、
同じような意味をもつ言葉があっても不思議ではないのです。
この【音素】の話、実は、言語学の世界では、
多くの論文が発表されているのだそう。
ですが、なぜかこれまで、
語学学習に活用されることはありませんでした。
しかし、ジョーさんは、この【音素】を活用しながら、
実に15か国語もの語学を習得していき、
いまでは、マルチリンガル語学講師として、
全国各地でセミナーを開いています。
たとえば、「母」という言葉をみてみましょう。
日本語 ハハ(母)・オモ「omo」
英語 マザー・マム「mother,mom」
ドイツ語 ムータ・ママ「Mutter,Mama」
スペイン語・イタリア語 マードレ「madre」
フランス語 メール「mére」
ギリシャ語 メーテル「μητ ὲ ρ」
ポーランド語 マトカ「matka」
ロシア語 マーチ「мать」
ノルウェー語 モール「mor」
エストニア語 エマ「ema」
クロアチア語・マケドニア語 マイカ「majka」
バスク語 アマ「ama」
アラビア語 ウンム「umm」
ペルシャ語 マーダル「madar」
ヒンディー語 マーター「mata」
中国語 ムーチン・ママ「muqin,mama」
韓国語 オモニ「omoni」
タイ語 メー「mee」
チベット語 アマ「ama」
ビルマ語 アメー「ame」
オランダ語 ムーダル「moder」
タミル語 アンマー「amma」
リトアニア語 モーティナ「mótina」
ルーマニア語 ママ「mamã」
ヘブライ語 エム「em[ אמ ]」
スワヒリ語 ママ「mama」
世界中の言葉において、「母」という言葉には、
「m」の音が共通していることがわかりますね
音、1音1音には、意味があり、共通したイメージがあるのです。
そして、そうした言葉のイメージをつかむのに、
日本語を話す日本人が有利なんだそうです。
気になる方は、
ぜひ、李久惟(ジョー・リー)さんの記念すべき処女作、
『本当は語学が得意な日本人』をチェックしてみてください!
好評発売中です!^^
ポチっと応援お願いいたします!
0 コメント:
コメントを投稿