2014年3月15日土曜日


こんにちは、
フォレスト出版の杉浦です。


第1回、第2回と続いてきた
本当は語学が得意な日本人』の著者、ジョー・リーさんの
インタビューも今回が最終回です。

本当は語学が得意な日本人


今回のテーマは
・1番難しい言語とは何か?
・複数の言語を話せるメリット・デメリットとは?
・『本当は語学が得意な日本人』で伝えたいこと
の3つ。


語学への興味をそそり、
語学を学ぶモチベーションを上げる
最終回にふさわしい内容となっています。
どうぞ最後までお楽しみください。

本日が最終回


▼前回までのインタビューはこちら
第1回
http://forestpub.com/archives/52142966.html
第2回
http://forestpub.com/archives/52142971.html


(聞き手)


フォレスト出版編集部 『本当は語学が得意な日本人』担当編集者 杉浦

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◆1番難しい言語は何か?

杉浦:
ジョーさんは15もの言語を操っているわけですが、そのなかでもこれは難しい!という言語があったら教えてください。


ジョー:
そうですね。まず、どの言語にも基本的に難しいところがあり、やさしいところがあります。


杉浦:
普段あまり意識しませんが、日本語だとどんなところが難しくて、どんなところがやさしいんですか?


ジョー:
日本語だと、発音はやさしいのですが、文法や表現の多いところが難しいですね。例えば、出版と上梓って同じ意味ですけど、上梓って日本人でも普段使わないじゃないですか。だから、その意味自体をわかっていても、上梓って表現がわからないから、意味もわからなくなったりするんです。それが書物ならいいんですけど、会話だとすぐに判断しないといけないから。勉強が本当に大変です。


杉浦:
普段何気なく使っているのに、外から見るとそんな風になっているんですね。


ジョー:
ほんと、何気なく日本語を使っている日本人はすごいですよ。
本当にそのすごさに気づいていないのがもったいない! 
すごい言語を使っているんですよ、皆さん。
擬音語・擬態語など、他の言語の表現の数が数十倍はありますよ。この音でなんでこの意味がわかるの? 自然の雰囲気をこういう言葉で切り取るのか!って驚いちゃいます。

日本語の表現の多さに驚くジョー氏

杉浦:
私たちでも持て余している感じはありますけどね(笑)。


ジョー:
それでもすごいです。例えば、エビの状態を表すときでも、「ぷりっ」の一言で通じちゃうんですから。ほかの言語じゃそうはいきません。
何かを考えるときって、言葉を使いますよね? 言葉には、「音とイメージ」がついてくるので、語彙や表現が豊かであれば、想像力も高くなって、アイデアが豊富に生まれてくるんです。だから、西洋文化が流れこんできても、日本はそのまま日本らしく成長していったんだなぁと思います。


杉浦:
なるほど。


ジョー:
あ、あと、これを忘れちゃいけない。僕はなじみがあるんですけど、まっさらな状態だったら、漢字は難しいでしょうね。


杉浦:
それはよく言いますね。でも、漢字ってかっこいいからそれが日本語を学ぶ原動力になっていたり。ジレンマですよね。


ジョー:
同じようにアルファべットやロシア語のキリル文字にも多少はなじみがあるので、なんとか共通点がわかったり、相違点がわかったりします。でも、ヒンディー語とかアラビア語の文字だったりすると、文法も表現もわからなくて、何が同じで、何が違うのかが全然わからないんです。


杉浦:
子どもの落書きのようにしか見えませんよね。。。


ジョー:
文字が印刷されたものだったらまだしも、筆記体だったらもう本当にわけがわからない。街もデザインが施された文字ばかりですから、街にあるお店が何屋さんかどうかもわからないんです。


杉浦:
漢字もそうですよね。ちょっと曲がったり、デザインが加えられたりすると、もうそういうマークにしか見えない。


ジョー:
そういう意味で、文字として認識できない言語が一番難しいんです。

文字として認識できない文字が難しい


◆複数の言語を話せるメリット、デメリット


杉浦:
では次に、複数の言語を話せるメリットとデメリットを教えてください。といってもメリットはたくさんありそうですけど、デメリットなんてあるんですか?


ジョー:
デメリットもありますよ。
やっぱり忙しくなることですね。この人は外国語をたくさん話せるから、そういう仕事はこの人にお願いしようと言われてしまうので、忙しくなります。
基本的に僕の通訳っていうのは、日中英がメインで、話す人も多く、チャンスが多いので、語学の能力が幅広い分野で大きく成長するんですけど、そうじゃない言葉というのは、日常会話程度のもので、それ以外はほとんど使わないので、友人と話すくらいはできるけど、どうしても対応できない分野が出てきてしまうんです。
なので、デメリットに関していえば、ちょっと忙しくなったりとか、できないことを頼まれてちょっと困ってしまうというところでしょうか。


杉浦:
頼りにされていると感じて嬉しかったりしませんか?


ジョー:
嬉しいんですけど、やっぱり忙しいんです……(汗)


杉浦:
(笑)。 では、メリットだとどんなものがありますか? たくさんありそうなので、特にこれは、というものを。


ジョー:
メリットだと、どこの国に行っても、現地の言葉を勉強していると、喜ばれることがものすごく高いことですね。


杉浦:
日本語を話せる外国人の方に会うと嬉しくなったりするのと同じですね。


ジョー:
そうです。それに文化が加われば、もっと喜ばれます。自分の国の文化や伝統を尊重してくれることが伝わってくると嬉しいじゃないですか。だから、尊重してくれた人をその国の人は歓迎します。それに、私たちもやっぱり歓迎されたら嬉しいから、やる気になって、その国の言葉とか文化をどんどん勉強したいなと思って、相乗効果が起きるんです。


杉浦:
言語習得というと、ほとんど単語とか文法に偏っているイメージがあるので、相手の文化を知るっていうのは、新鮮な視点ですね。


ジョー:
しかも親密度が変わってくると、情報量もその質も違ってくるので、ビジネスでもとても役立ちます。その土地の情報はやっぱりその土地の人に聞くのが1番ですから。

例えば、以前フィリピンのセブ島で投資家の人と仕事をしていたときに、高い建物を立てるために、その土地が埋立地かどうかどうか知る必要があったんです。地盤がしっかりしていないと危ないですからね。
でも、他の人は英語だけしか使いませんから、得られるのは英語だけの情報で、それがかなり適当な答えなんですね。
「大丈夫、大丈夫。ここは埋立地じゃなかったよ」って。

相手の言葉や文化を知れば、見える世界も大きく変わってきます。

ところが、現地の言葉を勉強していると、親密度が上がって、その土地の昔を知っている人たちを紹介してもらえたりするんです。で、結局その人たちに聞くと、「その土地は間違いなく埋立地だった」という情報が引き出せたので、投資は中止となって、大きな損することなく事なきを得られたんです。


杉浦:
それだけ相手やその国に関心を持つというのは、強力なコミュニケーションの技術なんですね。


ジョー:
他にもありますよ。 相手の言葉や文化を知れば、見える世界も大きく変わってきます。見えなかったものが見えてきます。その国の物事をより深く考えられるようになりますし、相手のことがなんとなくわかるので、簡単に怒らなくなります……とメリットを上げていたらやっぱりキリがありませんね(笑)



◆『本当は語学が得意な日本人』で伝えたいこと


杉浦:
最後に本書『本当は語学が得意な日本人』で伝えたいことを聞かせてください。

本当は語学が得意な日本人

ジョー:
僕が一番伝えたかったのは、繰り返すようですが、語学を習得するには“イメージ”と“必要性”が大事だということです。
語学を習得した先に何をイメージするのか、なぜ自分に語学が必要なのか、これをハッキリさせること。もちろん【音素】といったコツも大事です。
でも、コツがあってもモチベーションが続かなければ、コツがあっても意味がありません。コツは5年かかるものを3年に縮めるようなものなので、やっぱり大切なのはそういった“志”というところになります。
いままでの教育で、ただなんとなく語学を学んできた人が多いと思います。でも、語学は夢ややりたいことを助けるものすごく重要な道具です。
だから、“語学を習得した先になにがあるのか”“なぜ語学が必要なのか”をしっかり決めて、それを意識して語学を学んでほしいと思います。コツは二の次、【音素】でさえもです。本気で学ぼうと思えば、コツも本もセミナーも、自分から自然と探そうとします。そうなるためには、いったん決めてしまうこと。これが大切です。

ぜひ、多くの人に語学を学ぶ意味を見いだしてほしいと語る

杉浦:
ジョーさん、今日は貴重なお話ありがとうございました。


ジョー:
こちらこそ、貴重な機会をありがとうございました。



◆最後に

3回に渡る『本当は語学が得意な日本人』の著者、
ジョー・リーさんのインタビューを
お読みいただきありがとうございます。

お楽しみいただけたでしょうか?

もし、このインタビューで
ジョーさんに興味をもっていただけたなら、
その著書『本当は語学が得意な日本人』を
ぜひ手にとってみてください。


インタビューでは語られていない
語学を学ぶ秘訣やコツが盛りだくさんで、
特にインタビューにも出てきた【音素】
画期的で、語学を学ぶ上で非常に役立つと思います。


また、ジョーさんは本書で
日本語を操れることが語学を学ぶ上で、
圧倒的なアドバンテージになると断言しています。


なぜ、私たちが操る日本語が
語学を習得するうえでアドバンテージになるのか?


それを知り、意識することで
あなたの語学能力が大きくアップし、
語学を学ぶ上でも強力な
モチベーションにもなるはずです。



▼ ジョー・リーさんの書籍はコチラ

ジョー・リー氏

本当は語学が得意な日本人
 






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