こんにちは。
編集部のUです。
私は漫画の『将太の寿司』や『はじめの一歩』などを
熱心に読んできた世代なのですが、
そこから得た教訓というのは、
「努力をすれば夢は叶う」
努力に努力を積み重ねて挑戦し、
最後に勝利を摑む姿に
当時少年だった私は勇気をもらったものでした。
実際、私も寝る間を惜しんで勉強して、
自分には少しハードルが高かった
高校や大学にも進学できました。
自分には無理かな、ということでも
将太や一歩の姿を思い出して頑張れました。
だから、社会人になった今でも、
どんな不可能と思われることでも、
たとえば売上を前年比200%UPさせるという目標だとしても、
誠心誠意、お客様のためにまごころを込め、
コツコツと地道に汗を流していけば、
決して不可能なことではないというのが私の持論です。
……というのは、
きっとどこかの大手チェーン居酒屋の社長が
言ってそうな下手くそなレトリックですよね。
特に日本人はそうしたレトリックに洗脳されやすいらしく、
漫画にかぎらず多くの書籍についても、
同様の構成で語られるものをいくつも見ます。
しかし、世の中の仕組みがわかる年齢になってくると、
どうしても努力だけでは
越えられない壁があるということに気づきます。
身体能力、知能、容姿……
才能がなければ、
結局はいくらがんばっても徒労に終わるのでは?
そんな諦めに似た感情を誰もが抱いたことがあるでしょう。
それでも努力すればなんとかなるのではないか、
できないのは自己責任、諦めるなんてカッコ悪いと、
がんばっている方も多くいます。
では、
夢を叶えるためには、やはり努力をすべきなのか?
あるいは、
難しいと思ったら、諦めて別の道を探すべきなのか?
そんな疑問を脳科学的に解いた本が、
今週末(7/6あたり)発売予定の
『努力不要論』(中野信子・著)です。
著者は『脳内麻薬』(幻冬舎新書)がベストセラーになっており、
テレビ、ラジオ、雑誌などで引っ張りだこの、
今最も注目されている脳科学者・中野信子先生。
このテーマについて誠実に語ろうとすると、
どうしてもその主張を受け入れられないという人が
出てくるであろうことは、容易に想像できます。
実際、著者も「あとがき」で次のように記しています。
私の書くものが読者のみなさんにとって本当に必要なものなのか、読者のみなさんの心にどれほど届くのか、そのことが気がかりで、途中で何度も悶々とし、書かないほうが良いのではないかと悩んだりもしました。これまでに私が書いてきた本は、研究から導き出せる知見をわかりやすく噛み砕いて前向きなタッチで成形しなおしたもの、あるいは学術的な研究結果を読みやすく整理して淡々とお伝えするもの、です。
(中略)
どちらにも共通するのは「慎重に、無難に、過激な問題提起を避けながら執筆した」という点です。
しかし、中野先生は本当に誠実に書いてくださいました。
そして、中野先生によって導き出された答えは
才能が無いと思っている人にとって
希望だったのか、それとも……?
私は間違いなく希望だと確信しております。
ぜひ、すぐにでもみなさんにお読みいただきたい一冊なのですが、
かなり内容の濃い1冊ですので、
またこのブログの場を借りて、
もう少し詳細に中身についてお伝えしていきますね。
■――目次――■
はじめに――見返りを求めずに努力できるか?
プロローグ 「努力すれば報われる」は本当か?
第1章 努力は人間をダメにする
第2章 そもそも日本人にとって努力とは何か?
第3章 努力が報われないのは社会のせい?
第4章 才能の不都合な真実
第5章 あなたの才能の見つけ方
第6章 意志力は夢を叶える原動力
エピローグ 努力をしない努力をしよう!
あとがき――なぜ、ある助産師はマタニティマークをつけることに反対したのか?
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