32枚目のシングルの座をかけて、
きたる6/8にAKB4832ndシングル選抜総選挙が
日産スタジアムで行われます。
この日産スタジアム、収容人数が7万人ということもあり、
過去に音楽ライブを行ったアーティストはわずか10組しかいません。
そんな場所で彼女たちは、Liveとともに
次のシングルをかけてガチンコ総選挙を行うのです!
いまから6年ほど前、
彼女たちが2007年のNHK紅白歌合戦に
初めて出場することになったときの記者会見では、
取材にきたレポーターたちから何度も
「あきばよんじゅうはち、さん」
と呼びかけられていたくらい、マスコミにさえ
名前すら正確に覚えてもらえてなかった彼女たちが
いまでは多くの人が、
誰がトップ10に食い込んでくるかという
この総選挙にくぎ付けになっているのです。
この総選挙をくぐりぬけたことにより、
各メンバーが力強くたくましくなり、
その結果、それぞれのアピール力が大きくなったということも
見逃せないところなのだと思われます。
総選挙での厳しい生存競争を体験したからであり、
この点において、ほかのアイドルとは一味違った
AKBグループの魅力につながっているのではないでしょうか?
また、若い人から大の大人までが見つめているのですから、
投票率も衆議院選挙とは比べ物になりません。
第3回AKB48総選挙の開票を手掛けた会社の調査では、
投票締切日までに売れた投票券付きCDの売上が
約100万枚だったのに対し、
それを行使した投票は77万9090票だったそうです。
これはCDによる投票率が
およそ78%だったといえます。
しかし、ひとりで複数の投票が可能である以上、
あくまで延べ数であり、投票した人の実数は不明です。
この総選挙では、指原莉乃さんも告白したように、
自分で自分に票を入れることが禁止されていません。
候補者が自分に投票するために
投票券付きCDを買うとしたら、
その資金が選挙資金ということになるでしょう。
ということは、
実際、第3回の総選挙を例にとると、
第1位は13万9892票だったので、
2億2382万7200円出せば、
トップになれる可能性があるわけです。
これが高いのか安いのかわからないですが、
いまをときめくAKB48のトップの座を
2億3000万円程度で手に入るのであれば、
高くはないでしょうか。
もちろん、そうして手に入れたトップの座を
ファンが支持するかは別問題ですが。。。
さて、そろそろタイトルにもありました
AKB48のメンバーが
「心をつかむ」ためにやっている工夫
について
著書『AKB48総選挙に学ぶ心をつかむ技術』をもとに
お話したいと思います。
彼女たちが
新密度を高めるためにやっていることのひとつに
握手作戦があります。
そもそも、握手はもともと欧米の文化で、
利き手を差し出すことで相手方に
「戦闘意思がない」というサインを送ると同時に
「お互いの気を混ぜあう」ことで
友情を深めるための行為でした。
それが転じていまでは、
挨拶や親愛の情を表すものになっています。
AKB48以外のアイドルには握手会は
低い知名度を高めるための1プロモーションに過ぎませんが、
「会いにいけるアイドル」というコンセプトのAKB48では
この握手会の位置づけは非常に高いものなのです。
それでいて上手い戦略なのは、
CDを買わなければ握手ができません。
ということは、握手をしたさにCDを購入する人が
少なからず出てきます。
100万枚のCDが売れれば
100万枚の握手券がファンの手に渡ることになります。
ちなみに2010年には延べ150万人ものファンと
握手をしたそうです。
各握手会の位置づけや参加条件が細かく決まっていて
非常に複雑なものになっています。
その複雑さがまた、
ファンの心をわしづかみすることになっているのかもしれません。
また、これはあまり一般には知られていませんが、
握手には極意があるそうです。
本書には、こう書かれています。
私はクライアントの候補者には
「握手の相手が男性だったら握手をしたときに
自分の心臓に向けて手を心持ち引く、
女性だったら逆に相手の心臓に向けて
手を心持ち押す」とアドバイスしている。
握手をするとき、男性は押す方を好み、
女性は押される方を好むのは万国共通だからだ。
これは好感度を上げる心理上の
ひとつのテクニックなのである。
普通は相手と背の高さが違うので、
相手の心臓の高さを目安にして、そこにこちらから
握手の手を出すのが効果的だとされている。
(中略)
AKB48のメンバーたちもそれぞれの所属する
芸能プロダクションからこのような握手の極意を
しっかりと教え込まれているはずである。
(本書P100,101より)
実際に意識してやっているかどうかは
わかりませんが、彼女たちが我々の心を
ひきつけているからには、なにかしらの技術が
そこにあると考えられます。
そんなことを考えながら、
今度の総選挙をにわかファンながら
チェックしてみたいと思います。
▼本書制作秘話はコチラ
http://forestpub.com/archives/51995402.html
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